月別アーカイブ: 2017年10月

LINE モバイル その6 MNP可能なMVNOが拡大

最近の「UQ mobile」のテレビコマーシャルを見ていると、ちょっと見てあの会社がMVNOとはわからないような状況になっています。他大手の「OCN モバイル ONE」や「mineo」などもテレビコマーシャルを打っていたりしますし、今後は大手キャリアから移ってくるユーザーだけでなく、MVNOから移動するユーザーをいかに取り込むかという事が大事になってくるような気もします。

そんな中、LINEモバイルに関する新たなニュースが入ってきました。今までもMVNOからのMNP転入は受け付けていたようですが、転入できなかったMVNOもあったとのことです。それが、2017年11月14日から今までできなかったMNPでの転入に対応するMVNOにも対応することになるようで、以下のMVNOに音声付き通話SIMを利用している方は、過去に転入を断わられていた場合でも電話番号をそのままでLINEモバイルに移ることができるようになるということです。

・「OCNモバイルONE」
・「Master’sONE」
・「ぷららモバイル」
・「NifMo」
・「GTN MOBILE」
・「Sun-Netモバイル」
・「ANSIM(アンシム)」
・「Musashi Mobile」
・「J mobile」
・「ハルモバイル」
・「坊っちゃん電力のSIMカード」
・「大一でんわ」
・「やまとモバイル」
・「カシモ」
・「J1mobile」
・「@Sモバイル」

大手としては「OCNモバイルONE」「ぷららモバイル」「NifMo」あたりが大手で、残りは地方の通信業者でNTTコミュニケーションズの回線を使っていたところなのだろうと思います。というのもこの内容を投稿したLINE公式ブログでは次のように書いてあります。

(ここから引用)

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LINEモバイルと同じMVNE(格安SIM事業者に対して支援サービスを提供する会社)を利用しているため、MNPができませんでした。
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(引用ここまで)

ともあれ、MNPに対しての一つの不具合が解消されたわけで、上記に限らず現在使っているMVNOに不満を感じている場合には選択肢が増えたと言えるでしょう。個人的には通信内容だけでなく、LINE Payを使ってクレジットカードを使わずに決済できるというのは大きなポイントだと思います。最近になって今までLINE Payカードのチャージが唯一できなかったコンビニのセブン-イレブンでも、セブン銀行ATMを使って機械から直接チャージできるようになったことで、クレジット決済だけでなく銀行引落としも使わずに利用料を決済することも容易になったこともポイントが高いと思われます。

特にMVNOの場合は音声通話契約についての乗り換えのハードルは大手キャリアに対して、端末の同時購入をしなければ結構ゆるいので、気楽に変えてみるのも面白いのではないかと思います。

LINEモバイル


BIGLOBE SIM その9 au回線の使える「タイプA」取扱い開始

今まではMVNOで扱える回線と言えば、NTTdocomoの回線というのがほとんどでしたが、最近ではau回線を使えるところも増えてきました。ソフトバンクについてはまだ制限がありますが、auの4G端末ならSIMロックを外さなくてもそのまま差し替えて使えるため、au回線からとりあえず安いMVNOに移りたい場合、今使っているスマホやタブレットをそのまま使うことができるということで、乗り替えにおける費用が少なくて済むau回線の扱えるMVNOには一定のニーズが有ると言えるでしょう。

今回、新たにBIGLOBE SIMが「タイプA」としてau回線を利用できるようになりました。基本的にはau回線には最初からSMSが利用できるようになっているので、データ通信のみの場合は今までのドコモ回線の「タイプD」の中でもSMS付プランの料金と同じで、音声通話付プランについては料金は変わりません。

BIGLOBEがau回線の使える「タイプA」を用意したことは、今まで他社でau回線とauの端末を使っていた人にとって、今使っている端末を変えることなく「エンタメフリーオプション」を使えるようになるという点で画期的だと言えるでしょう。数あるMVNOの中でもサービスの数が限定されているとは言え、数々の動画サービスを端末でフリーに利用できる「エンタメフリーオプション」というのは、外でも自由に動画を見たいという方にとっては今のところ唯一無二のサービスであるので、今までは契約をBIGLOBEに変えるだけでなく回線までドコモに変えなければなりませんでしたが、これからは端末はそのままで契約だけをBIGLOBEに変えればいいわけです。

今後、他のMVNOに真似出来ないサービスを行なっているところを中心に、利用回線のマルチ化というものが起こってくるのかも知れません。端末にドコモもauも両方使えるSIMフリーのものを使っている方は関係ありませんが、まだ多くの方がau限定でしか使えない端末を使っているケースが少なくないと思います。今後を見すえて、BIGLOBEもキャリアが変わるのでサービス自体も乗り替えという風にしなくても対応可能になったので、今後のユーザーの動向にも注目が集まります。

これから中古でiPhoneの白ロムを購入しようと思っている場合、目あてが「エンタメフリーオプション」であってもこれからはソフトバンク以外の2つのキャリアのものを狙えるので、あくまで中古価格を気にしてiPhoneを手に入れたいという方は参考になさってみて下さい。

BIGLOBEモバイル


キャリア契約の不利さ加減 その2 そもそも高速データ通信の単価は?

大手キャリアとMVNOのデータ通信料金の内容を比べた時、決定的に違うことがあるのにお気付きでしょうか。MVNOの契約の中には料金を節約しつつも最低限のことは行なえるような形で、高速クーポンを付けないプランというものが存在するのに対し、高速クーポンが一番少ないパターンでも1GB/月の高速クーポンが付き、さらにその料金がMVNOに比べて高いという傾向があります。

大手キャリアとしては、当然自回線をMVNOに貸し出しているという立場なので、災害時なども安心して優先的に利用できるようなメリットを含んでの提供なのかも知れませんが、それにしてもMVNOでいう「低速」がおおよそ200kbps以下のスピードを言うのに対し、大手キャリアの「低速」は128kbpsとMVNOに対して若干遅いというのも、特に低速を有効利用して様々なサービスを利用しようと思っている場合は、MVNOを選ぶということにもなってしまいます。

また、データ通信の安さをうたった大手キャリアのコマーシャルも目にしますが、あるキャリアの場合は家族での契約がないと適用されなかったり、シニア世代でないと契約できなかったりすることもあります。本来比較をするということは基本的にだれでも契約できる一般的な契約同士でするべきで、大手キャリアの特別な場合での料金の安さだけを紹介しても無理がある場合があります。

ただ、こうして抽象的に書いていても仕方がないので、具体的な大手キャリアとMVNOのプランについて、どちらも誰でも加入できるプランで比較してみることにしましょう。今回比較したいと思うのは、ドコモの最安プランです。2017年2月から5分間の通話定額である「カケホーダイライトプラン」と、データ通信の中でも最小値である「データSパック(2GB)」を組み合わせて契約することが可能になりました(以前はカケホーダイライトプランでは2GBのデータプランは選択できませんでした)。通話時間が全て定額で収まる前提で毎月の通信費を合計しますと、以下のようになります(金額表示は全て税抜価格 以下も同様)。

・通話基本料(カケホーダイライトプラン)1,700円
・SPモード利用料 300円
・データSパック(2GB) 3,500円
合計5,500円から

この金額を高いと思うか安いと思うかは、それまで毎月の通信費にいくら払っていたかにもよるかも知れませんが、ドコモの規約改定前には最安でも6,500円から(この場合は通話定額は無制限となるので、通話料の追加は考えなくていいことになります)になっていたことから、通話が全て5分以内で収まる方なら安くなったと感じることになるでしょう。

このプランに対し、できるだけ同じ条件で比較するために、通話定額のオプションがあり、さらに毎月のデータ通信プランに2GB/月のプランのあるDMM mobileのプランを見ていきたいと思います。

・通話基本料(推定ですが通話SIMとデータ専用SIMの差額)700円
・通話定額料(10分かけ放題・利用には専用アプリが必要)850円
・データ通信(2GB/月・通話SIM2GB料金-推定基本料700円)680円
・ネット利用料 0円
合計2,230円から

まずは以上の内容を「通話基本料+通話定額料」で比べてみるとドコモの1,700円と比べて定額になる時間が倍に増えても1,550円と150円安くなっていると言えるかも知れませんが、DMM mobileをはじめMVNOの通話定額サービスは電話番号の前に特定の番号を入れて掛ける「プレフィックス方式」であり、専用アプリからの利用でないと定額にならないだけでなく、110番や119番などの緊急番号にはかからないので、利便性の面では大手キャリアの定額の方に分がある点もあるので、多少の料金が前後するのは仕方ないところもあります。

2つの通信会社で契約する場合、なぜこれだけ料金が変わるのかというのは、通話を除いたネット利用料が違いすぎるということはさすがに誰でもおわかりになるでしょう。大手キャリアでインターネットを使う場合に必ず300円のプロバイダー代(キャリアメールの利用料も含む)がかかるのは前回の説明の通りでしたが、同じ2GB/月を使うにしては3,000円弱も通信料が高いのは何故なのか、単に回線の維持管理料としてというにはあまりに高すぎると思いますし、明確な料金差の説明を個人的には聞きたいくらいです。

ただし、そんな中でもわかっているのは連続して高速クーポンを消費するヘビーユーザーに対するペナルティもMVNOによって違い、高速クーポンを使い切るまでは無制限に使えるとうたっているところもあれば、特定の量を短期間に利用した場合に低速・超低速に制限されることもあります。また、多くの通信の集中する昼や夜間については極端にスピードが落ちるという評判の悪いMVNOもあるにはありますので、単純な比較というのは危険なのかも知れません。

しかし最近では大手MVNOを中心にして、広告などでうたっているスピードと実際に出ているスピードに極端な差が出ないように回線の増強やシステムの変更を行なって改善を目指しているところも少なからずあります。月間2GBしか使わないならそう無理な使い方をすることは考えられないということもありますので、ネットで一応の評判を調べて大手キャリアからMVNOに乗り換えた方が通信料が安くなって、使い勝手もそれほど変わらない方も少なくないのではないでしょうか。

ですから、大手キャリアのあまりのデータ通信料金の高さに何とかならないかと思っている方は、自分の使い方でほとんどデータ通信を使わないならできるだけ安いところを選べばいいでしょうし、それなりに使いたいならネットを使って各MVNOの評判を調べた上で選べばいいと思います。


キャリア契約の不利さ加減 その1 キャリアメールとiモード

基本このブログでは格安SIMを提供するサービスの内容や、通信事業全般について紹介していますが、これからの世の中はMVNOのユーザーといえどもあまり消費者にとってメリットがあるとは言えない内容の契約を続ける中であまりに料金に対してのサービスを受け取っていないと思われることがあった場合に更新することを基本にします。

まず最初に、大手キャリア3社がどのような形でデータ通信料金を作って提供してきたかという事についてその歴史からひもといてみることにしましょう。

日本の携帯電話で本格的にインターネットのサービスが実施されたのは、NTTdocomoのいわゆる「iモード」が最初で、すぐに他社が追随しました。それ以来、今でも脈々と続く月額300円(税抜価格 以下の表記も同様)のプロバイダ料金払ったユーザーにはキャリアメールというSMSより長い文章が送れるメールアドレスが支給され、ウェブサイトへの接続も端末の画面で可能になりました。また通信料金については送受信したパケット数により計算されるようになります。こうした仕組みができたことで、携帯本体で撮影した写真を添付したいわゆる「写メール」もできるようになりました。ただし、メールで文字だけ送っている分にはいいのですが、写真が大きくなったり動画を送ったりする中でユーザーには今後紹介していくパケット利用料の負担が増えるようになっていきます。

ただそんな中にも、当時の大手キャリア3社の中では、J-PHONE→Vodafone→ソフトバンクモバイルと変わっていったキャリアのメールサービスに面白い機能がありました。キャリアメールのアドレスにメールが到着した場合、最初に着信通知としてメールの題名と書き出しの部分を合わせて全角64文字分を無料で見ることができました(その場合、キャリアメールの取得が条件だったのでプロバイダ料の月額300円はかかりました)。

ただし全文を改めて再受信しなければそれ以上の受信料はかからなかったので、私の場合はすでに利用していたパソコンでメイン利用していたアドレスからキャリアメールに転送をかけることで、友人からのメールは全てパソコンのメールに統一していたことから、外でパソコンのメールアドレス宛に届いたメールのダイジェストを読み、すぐに返さなくてもいいメールは自宅に帰ってからパソコン上で返信をしていました。当時はまだポケットベルのサービスが有りましたが、特定のアドレスにメールを送るだけで常に持っていて通話もできるガラケーでパソコンで使っているメールが自由に読めるわけですから、かなり重宝しました。ただ、メールアドレスは携帯電話のアドレス自体は単に転送先のアドレスにしているだけで、人に知らせることもありませんでした。したがってスマホの時代になってから問題なくキャリアメールを捨てることができ、私自身はスムーズにMVNOに移行することができたわけです。

携帯電話以外にメールを利用する手段がなかった方は、電話番号に直接メッセージを送るSMSを使うか、大手キャリアから与えられたキャリアメールを仕事でもプライベートでも利用し、名刺に携帯のキャリアメールを印刷して利用していたように思います。

私の場合、さらにキャリアに影響されないようなメールへの転換を進めてメール利用のためにドメインを取得し「mail@○○○.com」とか、「mail@○○○.net」のような形でドメインメールを取得しました。こうしてドメインを維持していればプロバイダーの変更がいくらあってもメールアドレスのために特定の業者と契約を続けなければならないというしがらみとは皆無でした。もちろん、その代わりドメイン利用料はかかるわけですが、上記のようなメールアドレスを持つ場合のドメイン維持費は年間で1,200円くらいです。

今ではあえてドメインを登録しなくても、Googleが全て無料で提供している「Gmail」のメールアドレスを窓口にして連絡用に使い、相手との付き合い方に応じてLINEを使うのかフェイスプックにするのかという風にしていけば、あえてキャリアメールに固執することはありません。しかし、何もわからないまま、インターネットが携帯電話の小さな画面の中でしか存在しないと思っていた人は、そうした時代の雰囲気に流されるまま大手キャリアから提供されたメールアドレスを使い続けることで、自由にキャリアの変更をするにも躊躇するような状況に陥ってしまったようなところがあります。

そして、携帯電話のインターネットにハマっていくに従って,さらなる通信費も発生することになります。メールの送受信にかかるパケット料金だけでなく、ネット利用の際のパケット利用料もかかるのですが、iモードの特徴というのは、さらに利用するサイトによって「情報料」というものがかかる「iモードサイト」がネット通信をするのに必要なものだと誤解したかも知れない人たちが、相当多くの通信料に加えて情報料をあまり考えずに払っていたのではないかと今となっては思ったりします。

改めて最近のインターネット事情について考えてみると、そんなに大した情報でもないのにたとえ月に数百円の情報料を払ってネットを利用しなくても、インターネット上には無料でさまざまな知識が漂っているということは誰でもおわかりのことと思います。

たまたま手元に、3大キャリアの中の一つ「NTT docomo」の昔のパンフレットがありますが、その中を見ると様々なiモードサイトとその情報料の紹介が掲載されています。着メロや待ち受け画面を入手するのに金銭が発生するのは当時の状況を考えるとさもありなんと思いますが、大手ニュースサイトのニュースや天気予報を見るだけで月額300円掛かる場合もあった状況を見ていると、NTT docomoとともにiモードサイトを運営する企業は当時はかなり儲かっただろうと思います。

そんなわけで、今の大手キャリアやネット関連企業が伸びてきた背景には、携帯によるメールやインターネットを端末内で完結させ、プロバイダ接続料金もかからない別の安いネット接続があることをあえてユーザには積極的に認識させることなく、携帯でネットを使うとこんなもんだという風に様々なサービスを有料で行なわれていることを宣伝しながら、今の基準で考えるとぼったくりではないか? と思えるようなサービスを有料で提供するような営業をし続けていたということがあったわけです。そこにはユーザーの事を考えて料金プランを作ることで業績を上げようとしたMVNOの立ち上げとはかなりの違いがあることがおわかりになるのではないでしょうか。

今回はこのくらいにしておきますが、こうした流れのもと、大手キャリアのあり方に一石を投ずるような形でMVNOが出てきたわけで、大手キャリアとMVNOの差というものは過去の歴史についても知っておくことが大切だと思います。とりあえず大手キャリアとMVNOの間の違いについて、こちらで感じていることをまずここでは一通り紹介するように書いていこうと思います。