キャリア契約の不利さ加減 その1 キャリアメールとiモード

基本このブログでは格安SIMを提供するサービスの内容や、通信事業全般について紹介していますが、これからの世の中はMVNOのユーザーといえどもあまり消費者にとってメリットがあるとは言えない内容の契約を続ける中であまりに料金に対してのサービスを受け取っていないと思われることがあった場合に更新することを基本にします。

まず最初に、大手キャリア3社がどのような形でデータ通信料金を作って提供してきたかという事についてその歴史からひもといてみることにしましょう。

日本の携帯電話で本格的にインターネットのサービスが実施されたのは、NTTdocomoのいわゆる「iモード」が最初で、すぐに他社が追随しました。それ以来、今でも脈々と続く月額300円(税抜価格 以下の表記も同様)のプロバイダ料金払ったユーザーにはキャリアメールというSMSより長い文章が送れるメールアドレスが支給され、ウェブサイトへの接続も端末の画面で可能になりました。また通信料金については送受信したパケット数により計算されるようになります。こうした仕組みができたことで、携帯本体で撮影した写真を添付したいわゆる「写メール」もできるようになりました。ただし、メールで文字だけ送っている分にはいいのですが、写真が大きくなったり動画を送ったりする中でユーザーには今後紹介していくパケット利用料の負担が増えるようになっていきます。

ただそんな中にも、当時の大手キャリア3社の中では、J-PHONE→Vodafone→ソフトバンクモバイルと変わっていったキャリアのメールサービスに面白い機能がありました。キャリアメールのアドレスにメールが到着した場合、最初に着信通知としてメールの題名と書き出しの部分を合わせて全角64文字分を無料で見ることができました(その場合、キャリアメールの取得が条件だったのでプロバイダ料の月額300円はかかりました)。

ただし全文を改めて再受信しなければそれ以上の受信料はかからなかったので、私の場合はすでに利用していたパソコンでメイン利用していたアドレスからキャリアメールに転送をかけることで、友人からのメールは全てパソコンのメールに統一していたことから、外でパソコンのメールアドレス宛に届いたメールのダイジェストを読み、すぐに返さなくてもいいメールは自宅に帰ってからパソコン上で返信をしていました。当時はまだポケットベルのサービスが有りましたが、特定のアドレスにメールを送るだけで常に持っていて通話もできるガラケーでパソコンで使っているメールが自由に読めるわけですから、かなり重宝しました。ただ、メールアドレスは携帯電話のアドレス自体は単に転送先のアドレスにしているだけで、人に知らせることもありませんでした。したがってスマホの時代になってから問題なくキャリアメールを捨てることができ、私自身はスムーズにMVNOに移行することができたわけです。

携帯電話以外にメールを利用する手段がなかった方は、電話番号に直接メッセージを送るSMSを使うか、大手キャリアから与えられたキャリアメールを仕事でもプライベートでも利用し、名刺に携帯のキャリアメールを印刷して利用していたように思います。

私の場合、さらにキャリアに影響されないようなメールへの転換を進めてメール利用のためにドメインを取得し「mail@○○○.com」とか、「mail@○○○.net」のような形でドメインメールを取得しました。こうしてドメインを維持していればプロバイダーの変更がいくらあってもメールアドレスのために特定の業者と契約を続けなければならないというしがらみとは皆無でした。もちろん、その代わりドメイン利用料はかかるわけですが、上記のようなメールアドレスを持つ場合のドメイン維持費は年間で1,200円くらいです。

今ではあえてドメインを登録しなくても、Googleが全て無料で提供している「Gmail」のメールアドレスを窓口にして連絡用に使い、相手との付き合い方に応じてLINEを使うのかフェイスプックにするのかという風にしていけば、あえてキャリアメールに固執することはありません。しかし、何もわからないまま、インターネットが携帯電話の小さな画面の中でしか存在しないと思っていた人は、そうした時代の雰囲気に流されるまま大手キャリアから提供されたメールアドレスを使い続けることで、自由にキャリアの変更をするにも躊躇するような状況に陥ってしまったようなところがあります。

そして、携帯電話のインターネットにハマっていくに従って,さらなる通信費も発生することになります。メールの送受信にかかるパケット料金だけでなく、ネット利用の際のパケット利用料もかかるのですが、iモードの特徴というのは、さらに利用するサイトによって「情報料」というものがかかる「iモードサイト」がネット通信をするのに必要なものだと誤解したかも知れない人たちが、相当多くの通信料に加えて情報料をあまり考えずに払っていたのではないかと今となっては思ったりします。

改めて最近のインターネット事情について考えてみると、そんなに大した情報でもないのにたとえ月に数百円の情報料を払ってネットを利用しなくても、インターネット上には無料でさまざまな知識が漂っているということは誰でもおわかりのことと思います。

たまたま手元に、3大キャリアの中の一つ「NTT docomo」の昔のパンフレットがありますが、その中を見ると様々なiモードサイトとその情報料の紹介が掲載されています。着メロや待ち受け画面を入手するのに金銭が発生するのは当時の状況を考えるとさもありなんと思いますが、大手ニュースサイトのニュースや天気予報を見るだけで月額300円掛かる場合もあった状況を見ていると、NTT docomoとともにiモードサイトを運営する企業は当時はかなり儲かっただろうと思います。

そんなわけで、今の大手キャリアやネット関連企業が伸びてきた背景には、携帯によるメールやインターネットを端末内で完結させ、プロバイダ接続料金もかからない別の安いネット接続があることをあえてユーザには積極的に認識させることなく、携帯でネットを使うとこんなもんだという風に様々なサービスを有料で行なわれていることを宣伝しながら、今の基準で考えるとぼったくりではないか? と思えるようなサービスを有料で提供するような営業をし続けていたということがあったわけです。そこにはユーザーの事を考えて料金プランを作ることで業績を上げようとしたMVNOの立ち上げとはかなりの違いがあることがおわかりになるのではないでしょうか。

今回はこのくらいにしておきますが、こうした流れのもと、大手キャリアのあり方に一石を投ずるような形でMVNOが出てきたわけで、大手キャリアとMVNOの差というものは過去の歴史についても知っておくことが大切だと思います。とりあえず大手キャリアとMVNOの間の違いについて、こちらで感じていることをまずここでは一通り紹介するように書いていこうと思います。


スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。