キャリア契約の不利さ加減 その2 そもそも高速データ通信の単価は?

大手キャリアとMVNOのデータ通信料金の内容を比べた時、決定的に違うことがあるのにお気付きでしょうか。MVNOの契約の中には料金を節約しつつも最低限のことは行なえるような形で、高速クーポンを付けないプランというものが存在するのに対し、高速クーポンが一番少ないパターンでも1GB/月の高速クーポンが付き、さらにその料金がMVNOに比べて高いという傾向があります。

大手キャリアとしては、当然自回線をMVNOに貸し出しているという立場なので、災害時なども安心して優先的に利用できるようなメリットを含んでの提供なのかも知れませんが、それにしてもMVNOでいう「低速」がおおよそ200kbps以下のスピードを言うのに対し、大手キャリアの「低速」は128kbpsとMVNOに対して若干遅いというのも、特に低速を有効利用して様々なサービスを利用しようと思っている場合は、MVNOを選ぶということにもなってしまいます。

また、データ通信の安さをうたった大手キャリアのコマーシャルも目にしますが、あるキャリアの場合は家族での契約がないと適用されなかったり、シニア世代でないと契約できなかったりすることもあります。本来比較をするということは基本的にだれでも契約できる一般的な契約同士でするべきで、大手キャリアの特別な場合での料金の安さだけを紹介しても無理がある場合があります。

ただ、こうして抽象的に書いていても仕方がないので、具体的な大手キャリアとMVNOのプランについて、どちらも誰でも加入できるプランで比較してみることにしましょう。今回比較したいと思うのは、ドコモの最安プランです。2017年2月から5分間の通話定額である「カケホーダイライトプラン」と、データ通信の中でも最小値である「データSパック(2GB)」を組み合わせて契約することが可能になりました(以前はカケホーダイライトプランでは2GBのデータプランは選択できませんでした)。通話時間が全て定額で収まる前提で毎月の通信費を合計しますと、以下のようになります(金額表示は全て税抜価格 以下も同様)。

・通話基本料(カケホーダイライトプラン)1,700円
・SPモード利用料 300円
・データSパック(2GB) 3,500円
合計5,500円から

この金額を高いと思うか安いと思うかは、それまで毎月の通信費にいくら払っていたかにもよるかも知れませんが、ドコモの規約改定前には最安でも6,500円から(この場合は通話定額は無制限となるので、通話料の追加は考えなくていいことになります)になっていたことから、通話が全て5分以内で収まる方なら安くなったと感じることになるでしょう。

このプランに対し、できるだけ同じ条件で比較するために、通話定額のオプションがあり、さらに毎月のデータ通信プランに2GB/月のプランのあるDMM mobileのプランを見ていきたいと思います。

・通話基本料(推定ですが通話SIMとデータ専用SIMの差額)700円
・通話定額料(10分かけ放題・利用には専用アプリが必要)850円
・データ通信(2GB/月・通話SIM2GB料金-推定基本料700円)680円
・ネット利用料 0円
合計2,230円から

まずは以上の内容を「通話基本料+通話定額料」で比べてみるとドコモの1,700円と比べて定額になる時間が倍に増えても1,550円と150円安くなっていると言えるかも知れませんが、DMM mobileをはじめMVNOの通話定額サービスは電話番号の前に特定の番号を入れて掛ける「プレフィックス方式」であり、専用アプリからの利用でないと定額にならないだけでなく、110番や119番などの緊急番号にはかからないので、利便性の面では大手キャリアの定額の方に分がある点もあるので、多少の料金が前後するのは仕方ないところもあります。

2つの通信会社で契約する場合、なぜこれだけ料金が変わるのかというのは、通話を除いたネット利用料が違いすぎるということはさすがに誰でもおわかりになるでしょう。大手キャリアでインターネットを使う場合に必ず300円のプロバイダー代(キャリアメールの利用料も含む)がかかるのは前回の説明の通りでしたが、同じ2GB/月を使うにしては3,000円弱も通信料が高いのは何故なのか、単に回線の維持管理料としてというにはあまりに高すぎると思いますし、明確な料金差の説明を個人的には聞きたいくらいです。

ただし、そんな中でもわかっているのは連続して高速クーポンを消費するヘビーユーザーに対するペナルティもMVNOによって違い、高速クーポンを使い切るまでは無制限に使えるとうたっているところもあれば、特定の量を短期間に利用した場合に低速・超低速に制限されることもあります。また、多くの通信の集中する昼や夜間については極端にスピードが落ちるという評判の悪いMVNOもあるにはありますので、単純な比較というのは危険なのかも知れません。

しかし最近では大手MVNOを中心にして、広告などでうたっているスピードと実際に出ているスピードに極端な差が出ないように回線の増強やシステムの変更を行なって改善を目指しているところも少なからずあります。月間2GBしか使わないならそう無理な使い方をすることは考えられないということもありますので、ネットで一応の評判を調べて大手キャリアからMVNOに乗り換えた方が通信料が安くなって、使い勝手もそれほど変わらない方も少なくないのではないでしょうか。

ですから、大手キャリアのあまりのデータ通信料金の高さに何とかならないかと思っている方は、自分の使い方でほとんどデータ通信を使わないならできるだけ安いところを選べばいいでしょうし、それなりに使いたいならネットを使って各MVNOの評判を調べた上で選べばいいと思います。


スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。