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パソコンの通信に使えるMVNOについて紹介します

日常的に使うパソコンで利用可能なMVNOを探す

ここまではそれほど頻繁でない状況でパソコンのインターネットに携帯電話の電波を使ったモバイル通信の種類について考えてきました。しかし、頻繁に移動しながらパソコンで仕事をしたい場合や、事務所にインターネット回線を引けないような事情があるような場合は、そこそこパソコンでも使える回線を確保したいものです。

まず最初にお断りしておきますが、有線の回線であってもヘビーユーザーにおける帯域を規制する動きもある中で、有限の共有資産とでも言うべき電波を使うわけですから、相当にお金を出さなければ安定していつでも高速の出るモバイル通信を利用するのは困難だということをまずは理解していただければと思います。

そんな中で、MVNOの回線を選ぶ場合に、その選択肢は大きく3つあると思われます。そのキーワードは「中速」「大容量高速クーポン」「無制限」です。これらについて具体的な事業者の名前を挙げながら説明していきます。なお、これから紹介するプランに関しては、パソコンで主に使うことを想定しているので、音声もSMSオプションも付かないデータ通信専用のプランです。

・中速回線を提供する事業者

ここで言う中速というのは、速度が1Mbpsに満たない500kbpsからせいぜい700kbpsくらいのスピードで提供するところです。具体的には以下のような事業者のサービスがあります。

1.OCNモバイルONE 500kbpsコース(15GB/月)1,800円(月額税抜価格 以下同じ)
2.UQモバイル データ無制限プラン(通信速度最大500kbpsでの無制限)1,980円
3.Wonderlink F-使い放題700(高速クーポン1GB付 通信速度最大700kbps)1,580円

1や2の最大500kbpsは遅すぎるのではと感じる方も少なくないと思いますが、実測値では1Mbpsに迫るケースもネット上では報告されています。また2のUQモバイルのみがau回線で、MVNOとしては少数派のため契約している人数が少ない分混雑も少ないのではと言われていますが、今後のユーザーの動向によってはこうしたメリットがどうなるのかは不透明です。無制限とは言いつつau自体のデータ通信に関する規制もかかる可能性がありますので、使い過ぎには注意しましょう。

同じように3のWonderlinkでは1日1GB以上使ってしまった場合に規制がかかると公式ベージに記載されていますので無制限に利用できるわけでもありません。ただ、スピード自体が中速に制限された中でのデータ量規制なので、一定の容量に到達するまでの時間は他の無制限プランよりもかかりにくいという側面はあるでしょう。



Wonderlink

・大容量高速クーポンのあるプラン
これについてはそれほど説明はいらないかも知れませんが、現在では携帯大手3社でも月に20GBもの大容量が使えるプランを出してきていますし、どのMVNOでも20GB以上のプランを用意しています。そんな中で2016年10月からサービスを始めるのがUモバイルのU-mobile MAX 25GBというプランです。このプランに限って他社のサービスと違って破格の安さである月額2,380円で提供されることで注目が集まっています。

この文章を書いている時点でまだサービスが始まっていないので何とも言えませんが、用意された高速クーポンを使い切るまで高速を維持できるとしたら、パソコンでも十分に使えるプランであると言えるでしょう。



・無制限プラン

最後に、MVNOが提供している高速無制限プランについて紹介しておきます。中速のところで紹介したUQモバイルの無制限プランのところでも書きましたが、だいたい2千円から3千円/月で高速無制限を実現するということは普通に考えても無理があるので、高速でデータ通信を使い過ぎたり、時間により速度が下がったり、特定のアプリを使っている時に通信制限が入るような仕様になっている場合がほとんどです。そうした規制内容によっては個人の使い方によっては使えるところもあり全く使えないところもありというような感じになるのではないかと思います。

・b-mobile 高速無制限 1,980円(税別)
・DTI SIM ネットつかい放題 2,200円(税別)
・U-mobile U-mobile プレミアム 2,480円(税別)

この中で注目なのはIIJmioの回線を借りて無制限を実現しているU-mobileですが、どのプランでも真の使い放題ではないので、その分は差し引いて考えた方がいいということです。もちろん上記の高速クーボン25GBなど、量がいくら多くても上限があるとつい残りのデータ通信量を考えてしまうような方なら、あえて無制限の世界に飛び込むのもいいでしょう。データ通信SIMの場合は気に入らなかったらすぐに解約しても解約金の類いは請求されないケースがほとんどなので、自分の中で使えると感じるまでいろんなプランを試してみるというのもいいでしょう。

以上、アプローチの方法から3つの観点でおすすめのコースを紹介させていただきました。ただ繰り返しになりますがモバイル通信のみで有線と同様の使い勝手を実現するのは難しいため、移動した場所で使えるならWi-Fiのサービスを併用するなどの対策も合わせて取るように心掛けていただきたいと思います。


たまにパソコンを持っていく場合に便利なMVNOプラン

普通の方が外でインターネットを利用される場合、スマートフォンやせいぜいタブレット端末くらいで用は済んでしまうと思いますが、まれにノートパソコンを持ち出したいという場合があるかも知れません。

外でパソコンを使う場合にはカフェで無料のWi-Fiが使えればそちらの方を優先して使えばいいでしょうし、旅行の際などは高速道路のサービスエリアや道の駅でもWi-Fiサービスがあります。ホテルに入れば最近はほとんどのホテルでインターネットが使えるようになっていますので、実際にモバイルインターネットが活躍するのは何もない所で急にパソコンを使う必要に迫られた場合に限られるように思います。

そんな時だけとするならば、いわゆる無制限のようなプランまでは契約する必要はないでしょう。ただ、低速ではなく高速が使えるプランで、いつでもそこそこの高速クーポンが使えるプランでスマーとフォンを使っていて、ここが大事なのですがそのスマートフォンで「テザリング」ができることが重要になります。

このカテゴリーでは改めて紹介するつもりですが、インターネットを共有するハードの中にはモバイルルーターもあるものの、モバイルルーターはスマートフォンのように単体では使えませんので、いざという時に使うためにはスマートフォンでもインターネットを共有して本体でも他の端末でも使えるようなものを選んでおくといいでしょう。

といってもそれほど難しいことではなく、いわゆる「SIMフリー」として売られているスマートフォンであればケーブルでパソコンを繋ぐ「USBテザリング」や、Wi-Fi、Bluetoothによるテザリングが利用できます。最近では国内メーカーの富士通がarrows M03というSIMフリー端末を出しています。この端末ではどちらも防水・ワンセグ・おサイフケータイという大手キャリアのスマートフォンが持っている機能が搭載された上で各種テザリングもできます。

さて、そうしたスマホを使われていることを前提として最適なMVNOのプランを考えてみますと、月にせいぜい数日くらいの利用ならば、多くのMVNOが千円前後で出している月間3GB前後のプランで考えてみるのがいいでしょう。しかし、そうしたプランの中にもいざという時に使えるような仕組みになっているものから、そうではないものまで色々あります。基本的にここでは普段はスマホで低速通信を利用していて、ファイルのダウンロードやアプリの更新、そしてパソコンでの利用をする時だけ高速通信に切り替えられ、さらに使い切れない高速クーポンを繰り越しできるMVNOのプランを考えてみましょう。具体的にどういうものがおすすめかというと、

・月額千円前後のリーズナブルなプラン
・高速クーポンは3GB/月前後
・高速と低速をスマホのアプリから簡単に切り替えられる
・余った高速クーポンを翌月まで繰り越すことができる
・低速時の利用については一切制限のない低速無制限である

こうした条件を満たすプランで思い付くのは、mineoのドコモ回線を使ったDプランです。上に挙げた条件は全て満たしている上、ユーザー同士のコミュニティ「マイネ王」に登録すると、高速クーポンを使い切ってしまった場合に他のユーザーから少量ではありますが高速クーポンを分けてもらったり、逆に繰り越しをしても余った高速クーポンを他の人が使えるように寄付できたりします。他のMVNOでは毎月のクーポンを使い切ったら終わりですが、mineoではそういう所も考えられているので、今回紹介するような出先や旅先で急にパソコンを使わないとならなくなった場合には大変に使えるサービスではないでしょうか。

スマートフォンで使うインターネット接続でも高速の方が快適であることには違いありませんが、低速でもそれなりに使えるという感触さえ持てばしめたものです。月間の高速クーポンをいざという時に使えるくらい貯められるなら、スマホでは日常的に低速で通信しておき、テザリングでパソコンでも使う時にはスマートフォンのアプリから高速に切り替えていつでも使える環境を作っておくのがおすすめの利用の仕方だと思います。




低速無制限のSIMでパソコンに接続した後の注意

SIMカードを使ったデータ通信は主にスマホやタブレット端末に入れて使う方がほとんどかとは思いますが、スマホでテザリングをしたり、モバイルルーターに入れてノートパソコンでもインターネットが使えるようにと考えている方がおられるかも知れません。ここでは主にパソコンでインターネットをする場合にどのMVNOのSIMを使うのがいいのかということについて考えていきます。

先日、複数持っていたMVNOの契約を見直すことにあり、割安なMVNOの中でも比較的高額な契約を軒並み解約しました。そして残ったのが高速クーポンを使えない最大200kbpsのスピードに規制されていながらも、低速無制限で使えるデータ通信SIMだったのです。

すぐに高速クーポンが使えるものを手配する予定にはしていたのですが、数日間は低速でも安定して100~200kbpsのスピードが出ていればいくらパソコンと言えどもインターネットブラウザの利用でそうストレスを感じることはないだろうと思っていたのですが、トップページに設定しているニュースサイトからの閲覧についてはキャッシュファイルが残っていればそんなに待たされずにページを開くことができたのですが、新しくページを開く場合には多少待たされます。それが低速ゆえの宿命であることは間違いありませんが、さらにネットサーフィンをしているうちに、極端にページの読み込みで待たされるようになってしまいました。

しばらくはなぜこのような事になったのかわからなかったのですが、少し考えたらその理由がわかりました。人によっては使っていない方もいるかも知れませんが、私の場合は複数のスマホ・タブレット・パソコンとの間でデータのやり取りを楽にするためにクラウドサービスを使っていて、それがパソコンのバックグラウンドで通信を行なっていた時に極端にスピードが落ちていたのでした。

スマホやタブレットでも接続中にバックグラウンドで通信を行なうことはあります。しかし、パソコンの場合は設定によってOSの不具合を防ぐためのアップデーターをバックグラウンドでダウンロードしている場合もあります。その場合にはさすがに低速の200kbps以下のスピードではちょっとストレスがたまると言わざるを得ないでしょう。

低速無制限のSIMというのはあくまでスマホのみで利用し、本当の緊急時にパソコンに繋いで使うぐらいで留めた方が無難だということを今回は身にしみて感じました。ただもし低速無制限のSIMをパソコンにつないで使う場合、バックグラウンドで通信する可能性のあるものは極力切って使った方がいいでしょう。そしてファイルのダウンロードをしながらウェブを開くような事はせず、ダウンロードが終わってから改めてネットを見るようにしないとダウンロード自体が急に止まってしまって何回もやり直しになってしまうかも知れません。

今後パソコンを外でも使おうと思われる方は、同じ低速無制限でも高速クーポンが使えるものにしておき、いざという時のためにある程度クーポンを残しておいて普段は低速のままスマホで使うような形の方がいいように思います。具体的なMVNOについてはこのカテゴリーで改めて紹介させていただければと思っています。


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