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楽天モバイルの解説です。

楽天モバイル その7 新料金プランは低速1Mbpsという「スーパーホーダイ」

今までは主にプレフィックス番号を電話番号の前に付けて通話するタイプの「楽天でんわ」で5分定額や時間無制限定額という他のMVNOに先んじて出してきたのが「楽天モバイル」という印象があります。その楽天もばいるで、かなり思い切った新プラン「スーパーホーダイ」の運用が2017年9月1日から始まるというプレスリリースがありました。そこで、ここではその内容について詳しく見ていくことにします。

このプランの特徴は、他のMVNOでも行なっているように、データ通信だけで契約できるのではなく、音声通話とのセット契約が基本で、さらに通常の楽天モバイルの契約では必要な人がオプション料金を払って加入していた「楽天でんわ」通話5分以内無料という内容が最初から付いています。ですから、データだけの契約でいい人や、こちらからほとんど掛けることがないので無料通話はいらないという方にとっては余分なオプションが付くということになりますのでご注意下さい。

この「スーパーホーダイ」には3つのプランがあり、毎月の料金の違いはそのまま高速料金の容量の違いとなっています。具体的に言うと以下の3つのプランです。

・プランS(高速クーポン2GB)2,980円/月

・プランM(高速クーポン6GB)3,980円/月

・プランL(高速クーポン14GB)5,980円/月

ただし、加入してから12ヶ月間1,000円割引になる条件として楽天会員に加入することがあり、楽天への加入は無料でできますので、楽天モバイル自体は12ヶ月間は最安1,980円ということをクローズアップするかも知れませんが、基本料金はあくまで上記の価格になります。

また、高速クーポンについては当月に全て使い切れなかった場合には翌月までの繰り越しが可能です。どのプランがいいのか考える場合には毎月どのくらいデータ通信を使うかによって変わってくると思いますが、楽天モバイルの「スーパーホーダイ」ではそれなりにデータ通信を使う方が高速クーポンが一番少ない「プランS」を選択したとしてもそれなりに十分使えるものになる可能性があります。それが、高速クーポンを使い切った後でも「通信速度最大1Mbps使い放題」という謳い文句なのです。

普通、高速クーポンを使い切った場合、低速と言われる速度制限が行なわれ、その通信速度は最大で200kbpsになってしまうことがほとんどです。大手キャリアの低速制限は128kbpsと言われていますのでそれよりは速いですがそれほどの違いはなく、高速クーポンを使って動画や写真、地図などを使っていた時と比べると表示が待たされたり動画などは全く見られなくなったりします。

ただし、画面を小さくしたり画質を落としたりすれば、YouTubeの動画なら最大200kbpsの低速でも何とか見られたりすることはありますが、当然画質は荒くなります。他のMVNOの中で様々な動画サービスも実用的に使えると評判のBiglobeの「エンタメフリーオプション」で対応するサービスを利用する際のスピードは公式サイトにタブレット端末ではうまく再生されない可能性があると書かれていることから、スマホに最適な360p~480p(普通画質)が問題なく見られるスピードが出ていると考えられます。このスピードが楽天モバイルが低速制限時の最大としている「1Mbps」だというのです。

さらに、上記「エンタメフリーオプション」には対応していない動画サービスもありますが、楽天モバイルはどのインターネットサービスを使ってもスピードは変わりませんし、テザリングでも普通に使えるようになると思うので応用範囲は広いと言えます。
ただ、こういった「高速通信を安く使える」という謳い文句にユーザーは何回も騙されてきたということも忘れてはいけません。まず公式ページの低速制限についての注釈として、このように書かれていますので、その内容をまずは確認しましょう。

(ここから引用)

通信が混み合う時間帯(12:00~13:00、18:00~19:00)は最大300kbpsとなります。通信速度はベストエフォート(規格上の最大速度)であり、実行速度として保証するものではありません。通信環境や混雑状況により通信速度が変化する可能性があります。

(引用ここまで)

お昼と夕方には1Mbpsから7割スピードがダウンする最大300kbpsに制限されるということなので、この時間によくデータ通信を使うという方は注意が必要です。それだけでなく、上記内容には、他のユーザーが集中して使う他の時間であっても電波の状態や混雑具合によって一気にスピードが落ちる可能性についても書いています。

この点については、実際のところサービスが始まって数ヶ月観察してみて、1Mbpsとまでは行かないものの常に500kbps以上を指定時間以外にはキープできるのか、そうでなく場所や時間によっては一気にスピードの低下が起こるのかという事については実際に加入して使ってみないとわかりません。

一時期にはモバイル通信でも実用的なスピードで無制限に高速通信を使えるとうたっていたMVNOの「無制限高速プラン」がのきなみその限界を早い時期に露呈したことは記憶に新しいので、こういった事情を十分理解した上で加入するのをおすすめします。さらに、その辺の事情ともからんできますが、加入時にもらえるポイント目当てに長期契約をするかしないかというのも問題になってくるでしょう。

基本は楽天会員だと千円引きで使える1年契約がいいでしょうが、楽天モバイルでは2年契約だと1万円割引、3年契約なら2万円割引と楽天モバイルが用意した端末が実質無料でもらえてしまうことをクローズアップしています。もちろん、低速時のスピードが2年・3年後も変わらないならこうした長期契約もいいのですが、実際のスピードが思ったほどではなく、他のMVNOのプランの方がかえってスピードが出るような状況になった場合、契約解除料を払ってまで解約するかということも考えなければなりません。ちなみに、契約内容別の解除料は以下の通りになっています。

・最低利用期間12ヶ月の場合 12ヶ月まで9,800円 それ以降0円

・最低利用期間24ヶ月の場合 12ヶ月まで19,800円 24ヶ月まで9,800円 それ以降0円

・最低利用期間36ヶ月の場合 12ヶ月まで29,800円 24ヶ月まで19,800円 36ヶ月まで9,800円

もし時間帯や場所(大都市など)での速度低化も止むなしと思っているなら3年契約もありでしょうが、基本的にはポイント付与などはなくなりますが、12ヶ月使ってみてその後で他にめぼしいプランが出ていなければそのまま続けるという感じで加入するのがいいのではないでしょうか。

また、楽天モバイルに加入するタイミングとして、サービス開始の9月1日にこだわらなければ、端末との同時購入で2年や3年契約をしなくても端末代がディスカウントされるキャンペーンが行なわれる可能性があります。楽天モバイルの端末購入というのが、他のキャリアで同じ端末を購入するよりも更に安く購入できる場合がありますので、ここをお読みの皆さんには、まずは自分が欲しいと思っているスマホの端末がキャンペーンで安くなる時期まで待ち、その間に「スーパーホーダイ」の低速時のスピードで安定して動画視聴やアプリダウンロードができるかどうか、サービス開始後の口コミや状況を見ながら決めるのが個人的なおすすめになるかと思います。




楽天モバイル その6 ついにMVNOで初登場の「楽天でんわかけ放題」

相手の番号をダイヤルする前に、特定の番号を付けることでNTTdocomoやau、Softbankなど既存の回線を使わず独自の回線を利用できるというのが「プレフィックス電話」を使ったサービスです。そのプレフィックス電話の「楽天でんわ」を使うことで、国内通話5分間の通話定額サービスを初めて開始したのが楽天モバイルでしたが、その後10分定額を出したMVNO界の大手、OCN モバイル ONEやIIJmioの状況を横目で見ながら10分定額の衝撃を超える無制限定額のプランをついに楽天モバイルが出してきました。

ここで改めてMVNOでの通話定額の料金大系について説明しておきますと、各種通話定額は基本料金ではなくオプション料金2,380円の組み合わせにて提供されます。ですから通話定額を実現するためには音声+データ通信がセットになった基本料にオプションを付けるという形になるため、MVNOの場合は通話だけというかけ放題プランの提供はありません。具体的に楽天モバイルで「楽天でんわかけ放題」を付けたプランはどうなるのか、その料金とともにまずは紹介しましょう(以下の料金は全て税抜価格です)。

・ベーシックプラン(低速固定) 3,630円
・3.1GBプラン 3,980円
・5GBプラン 4,530円
・10GBプラン 5,340円
・20GBプラン 7,130円
・30GBプラン 8,530円

大手キャリアの場合、ガラケー専用のかけ放題は各キャリアとも基本料金で2,200円で提供されていて、明らかに楽天モバイルの料金より安いですが、この料金というのはあくまでガラケーか4Gガラホで利用することが必要になっており、もし面白半分に同じ会社のスマホやシムフリーの端末に入れて通信をすると「デバイス外通信」と判断され、その月の料金は2,700円と、ガラケー専用と比べると500円高い料金が請求されることになります。

これは、安く契約し、ガラケーを使わないでスマホの2枚同時利用ができる端末で使われることに対策をしたということですが、今回の楽天モバイルの料金設定は、その2,700円というスマホ用かけ放題の基本料金に930円をプラスすることで、速さこそ最大200kbpsと抑えられますがデータ通信も同時に可能になると考えるとなかなか面白いものがあります。

ただ、楽天モバイルでは3.1GBプランでも税抜4千円以下と安く維持できるので、このプランとシニア向けスマホでのセット売りをやればかなり売れそうな気がします。ユーザーの中にはあえて20GB以上の高速クーポンの量が多いプランに加入し、端末自体の通信よりもテザリングを主にする方もいるかも知れないので、楽天でんわのアプリがプリインストールされて普通にダイヤルしただけで楽天でんわを使うことが可能なSIMフリーのガラホが出たら、それはそれで面白そうでもあります。

ただ、プレフィックス電話だと従来のガラホではプレフィックス番号の設定をして発信する必要があるのでスマホのようにスムーズに電話を掛けられないケースもあり、その点を考えれば通話だけの人が大手キャリアのかけ放題を使うことはまだ廃れないと思います。しかし、今まで通話無制限の問題があるのでMVNOに移行できなかった人達も、真剣に格安SIMをSIMフリーのスマホで使うことも考えられるようになりました。この発表を受けて他の大手MVNOが静観するのか動いてくるのかという事も含めて注目して見ていきたいと思います。




楽天モバイル その5 「コミコミプラン」はY!mobileキラーか?

テレビコマーシャルを使って「1980」という数字を意識させるY!mobileのスマホユーザーに対する戦略ですが、他のMVNOも手をこまねいてばかりもいられないだろうと思っていたところ、ある意味ライバル企業である楽天モバイルからまたまたスマホセットの「データ通信が2GBから4GBまでのプラン」「楽天でんわによる5分定額」「スマホ代金(分割購入の場合。一括購入の場合は通信料のみの負担)」がセットになった新プラン「コミコミプラン」が出てきました。

このプランは3種類のスマホのうちどのスマホを選ぶかで「プランS」「プランM」「プランL」というプランが決まってしまいます。それでも、最安の「プランS」では1年間は1,880円でスマホを持てるというY!mobileやUQ mobileと比べても月100円戦略的に安くしたプランがひときわ目立ちます。

さらに、Y!mobileやUQ mobileと違う点は、24ヶ月の継続契約が基本ではあるものの、24ヶ月終了後に契約が自動更新しないことです。これは、2年契約を続ければ後は続けても移ってもいいということで、更新月云々を考えずに済みますので個人的には評価してもいいのではないでしょうか。

そして料金的なことでいうと、最安月1,880円からの端末の分割購入のプランに注目が集まりますが、端末の一括購入した場合の料金プランを見た方がこの「コミコミプラン」がどんなプランなのかわかりやすいと思いますので、ここではあえて先に端末を一括購入した場合の料金の変化がどうなるか紹介しましょう(表示金額は全て税抜です)。

・プランS(ZTE BLADE E01 一括購入価格12,800円 高速クーポン2GB)
1年目 1,346円 2年目から2,480円 2年間の通信料 45,912円

・プランM(HUAWEI P9 Lite 一括購入価格29,977円 高速クーポン2GB)
1年目 1,230円 2年目から2,230円 2年間の通信料 41,520円

・プランL(富士通 Arrows M03 一括購入価際32,800円 高速クーポン4GB)
1年目 1,613円 2年目から2,613円 2年間の通信料 50,712円

こう比べてみると、通信料だけで比べるとプランMの方が安いことがわかります。HUAWEI P9 Liteは評価の高い端末ですし、端末は機能で選びたいという場合はプランMの方がいい場合もあるということです。ただ共通していることは、1年目の値引額が12,000円あり、実質的に端末代の値引きを行なっていて、値引きの条件というのがこのプランを2年続けることだということです。2年間の通信料が上記の金額と同じか高いような場合はお得になり、逆に通信料が上記より安い契約で使っている人にとっては、単体でスマホを購入した方が安い方があるということですので、その点は十分考えた上でこのプランに入るかどうかを決めるようにしましょう。

今回のプランを見ていてちょっと残念なのが、プラン分けが端末の種類で分けているので、防水・ワンセグ・おサイフケータイ付きの富士通 Arrows M03を選びたい場合、高速クーポン2GBの安いプランを選べないということです。今後、Arrows M03がどのくらいの価格で売られるかにもよりますが、毎月4GBは十分使うなら一押しなのがArrows M03をこのプランで手に入れてしまうのもいいかも知れません。この端末はドコモのSIMだけでなくauやソフトバンクのSIMを入れても使えるものであるだけに、契約期間中でも他のSIMフリー端末を購入したものに楽天モバイルのSIMカードを使い、M03の方はauやソフトバンクで面白そうな格安SIMが出てくれば入れ替えて使っても面白そうです。契約を終了した2年後でも3社どのSIMでも使えるというのは、かなりつぶしが利く端末になることは確かです。

今後、通話定額を含めたMVNOの新サービスがどうなっていくかによって、このような2年継続が必要なプランの評価は変わってくることが予想されますが、通常の音声通話付プランでも12ヶ月の最低利用期間が付いているところがほとんどなので、気にならなければいいという方も多いでしょう。そういう意味ではY!mobileの1,980円プランと真向からぶつかるキラープランとして積極的に比較対象にするべきプランであると言えるでしょう。




楽天モバイル その4 MVNOでも通話定額ができる秘密とは?

大手3社の携帯電話会社で実現されていながら、MVNO各社でそれまで実現できていなかったことの一つに、「通話定額」のサービスがありました。通話定額については、基本プランにセットで付けられてしまうということにより、トータルの通信料が上がってしまうという批判の声も大きいですが、一昔前までは時間だけでなく距離によっても驚くべき料金が課金されていたことを考えると、携帯電話の通話料も安くなったものだと思います。

そんな中、全国一律料金というのはいち早く携帯電話同士では実現されていたものの、通話料の定額化というのは以前からの常識では不可能であったでしょう。これを、あえて携帯大手3社が横並びで行なったのは、以前と比べると音声通話でのやり取りが少なくなり、さらにデータ通信はパケット定額の料金でそれ以上の収益は期待できなくなったことに理由があるのかも知れません。今までは無料通話が付くプランがメインだったのが、新たに通話定額というインパクトを付けることにより、今までより高い基本料でも納得してもらえる事はあるでしょう。

ただ、スマートフォンに付く定額料は2,700円とそれまで1,000~2,000円くらいの通話料で済んでいた人からすると、それほど電話もしないのに高いと感じてしまうことがあったのかも知れません。これを書いている2016年1月現在の通話定額のメインは、24時間全ての通話定額ではなく、一回の通話が5分以内なら24時間通話が定額なプランを月額1,700円で提供するものの方が支持を受けているような気もします。

ただし、こうした通話定額のプランは携帯大手3社のどの会社も回線を借りているMVNOに使わせることはしていません。そのままの値段で使わせてしまったら本格的に契約が移ってしまう危惧もあるのかも知れません。そんな中、携帯大手3社と同じく1回の通話5分以内なら24時間いつでも定額というプランを提供することを楽天モバイルが発表したのです。

使い放題のサービスというのは、やはりヘビーユーザーがどのくらい入ってくるかわからないわけですし、あまり安くしすぎると赤字になる危険性があり、また月額1,700円以上オプション契約にかかってしまったとしたら携帯大手3社より高くなるということであえてオプションを付けようとは思わないでしょう。楽天モバイルの出してきた金額は、月額850円というものでした。
これがどのような金額かというと、090,080,070から始まる電話番号を持つのに700円かかりますので、オプションとの合計は1,550円となり、携帯大手3社の同様のプランよりも150円安くなります。さらに、5分を超えた分の通話料も30秒10円と一般的な通話料よりも半額という安さです。これは、楽天モバイルの通話定額が、いわゆるNTT網を使わないIP電話である「楽天でんわ」のサービスを利用することで実現できているという事情によります。

「楽天でんわ」とは、他社でも同様のサービスがありますが、電話番号の前に特定の「プレフィックス番号」を付けることで、音声専用のNTT網を通さず、独自に整備されたインターネット網を通って通話できるサービスです。利用するインターネット網は専用線なので090から始まる電話番号の相手先への通知もでき、通話品質もいわゆる050から始まる一般のインターネット網を使った電話サービスと比べると高くなっています。

スマートフォンで「楽天でんわ」を使う場合、電話番号の前に特定の番号を付ける事については専用のアプリを通して自動的にやってくれるので、とにかく電話を掛ける時に楽天モバイルの提供するアプリから電話を掛けることだけを守ればいいのです。逆に言うとスマホに最初から入っている電話を掛けるためのアプリを使った分についてはこのオプションの適用を受けられなくなりますので、その点だけは注意が必要です。

今回の楽天モバイルが出してきた通話定額プランは、「通話SIMプラン」のどれにも付けられます。とにかく安くという場合、低速のみのベーシックプランならこのオプションを付けても月額2,100円、3.1GBプランでも月額2,450円と、政府の答申によって携帯大手3社が出してきた高速クーポンを1GBしか使えないプランの半額以下で済みます。

今後他社が楽天モバイルのサービスに準じたサービスを出してくるかはわかりませんが、電話番号の移動を伴う契約についてはすぐに解約すると解約金の支払いが発生しますので、まずは先に加入してみて新たに魅力的なプランで対抗してくるところがあるのかをじっくり見ることができます。さらに携帯大手3社が2年間の契約継続を求める仕組みを続け、さらに解約料金がかからない期間もわずかであるのに対し、楽天モバイルを含むMVNO各社はどこも12ヶ月の契約継続が済めばいつでもMNPで乗り換えできます。ですから、このプランに追随するところが出てきたとしても、1回5分以内で終える通話がほとんどで、多くの通話をする方なら早く入れば入った方が有利であると言えるかも知れません。




楽天モバイル その3 これで乗り換えも安心? 豊富な端末と様々なサポート

楽天モバイルだけではなく、各MVNOではスマートフォンを持っていない人のために様々な端末を用意しているところが普通になっています。例外を除き新品での発売になるので、何が故障があった時には1年間のメーカーの補償を使えるのが中古の白ロムに格安SIMを入れて使うことに対してのメリットですが、中には携帯大手3社のようにスマホの使い方について詳しく教えて欲しいとか、スマホ自体の長期保証制度を希望する人もいるのではないでしょうか。

楽天モバイルのホームページを見ると強調されているものに、スマホやモバイルルーターだけでなくタプレット端末まで揃ったセット販売用のラインナップが充実している点があります。国産メーカーの端末もあり、「mineo」の時に紹介した富士通のarrows RM02もラインナップされています。購入時に端末によってはポイントによるバックのあるサービスは楽天ポイントとなるので、楽天市場でのお買い物にそのまま使えます。ネットショッピングを普通にしている方には現金に準じた使い易さです。

更に公式ページで強調されている事に、端末とセットで通信カードを購入した方に対する携帯大手3社と同様のアフターサービスを提供していることがあります。まずあるのが端末の購入時からのメーカーによる1年保証とは別にあるオプションプラン「端末補償」です。内容は、使っている端末の修理ではなく、同等品との交換というのがポイントです。

この補償は月額料金500円で新品購入した端末にのみ付けることができ、2年間継続できます。保証の内容は、故障・水没・落下と幅広い内容です。交換にかかる料金は機種によって違いますが、4,000円から7,000円の自己負担が出るものの、多くの場合使っている同じ端末を使い続けることができるようになっています。今のスマートフォンでは、GmailのIDを使って再ログインできれば、今まで入れていたアプリの情報も共有でき、クラウドでファイルを管理することによって、今までのスマホ内環境を再構築するのはそれほど難しくはありません。なお、詳しい機種別の自己負担額については楽天モバイルのホームページに記載されている内容で確認してみてください。

また、ハードの不具合ではなく、スマホ初心者の方がスマホやアプリの使い方、Wi-Fiの接続方法など専門的すぎて良くわからないという人に向けての通話無料での電話サポートを提供するのが「スマホサポート」です。こちらも月額は500円で、「端末補償」と違っていつからでも入ることができます。新規に端末を購入した場合には「端末補償」と「スマホサポート」はセットで入ると月額が安い800円で加入することができるので、全くの初心者の方には嬉しい設定になっています。

携帯大手3社の契約を多くの方が高いと思いながら続けている理由の一つとして、スマホの扱いに困った時には近くの代理店カウンターに駆け込み、直接わからない事を質問できる有難さがあることは事実です。今回紹介した「楽天モバイル」のサービスは全て電話での取扱いとなるため、自ら電話を掛け、ある程度つながらない事を覚悟しながら電話が繋がるのを待たなければなりません。いわば、そこが料金の差になって表われるということでもあります。

こうしたことはまさに情報やノウハウというのはお金に替わるということを実感できる事例であると言えるでしょう。他のMVNOの中にはサポートにお金を掛けない代わりに更に安い料金を出しているところもありますから、逆にそうしたサポートを受けつつ、だんだんと自分でちゃんとスマートフォンやアプリを使えるようにするだけでも、こうしたオプション料金はいらなくなり、料金を安くして使うことは可能です。スマートフォンのことが全くわからず、このサポートがあるために楽天モバイルに移りたいと思われている方は、サポートを十二分に使うことで端末やアプリ関連の知識をサポートスタッフから全て教わるような気持ちで利用されてみてはいかがでしょうか。




楽天モバイル その2 独自の3日間制限を理解しておこう

前回紹介した楽天モバイルの4つのプランの中で、高速クーポンが付くプランにおいての3日間制限について公式ページで説明されています。これは、今まで見てきたMVNOのものとは若干違うので、その内容を十分理解した上での契約手続きが必要になると思われます。まず、各プランごとの制限についてまとめてみました。

・3.1GBプラン 3日あたり540MBを超えた場合
・5GBプラン 3日あたり1GBを超えた場合
・10GBプラン 3日あたり1.7GBを超えた場合

この制限を超えてしまった場合、それぞれ最大200kbpsの低速に制限されます。さらに、その際の通信量(低速での通信量)も、高速クーポンを消費することになるということです。

こうした制限はかなり厳しいように感じる人も多いと思いますが、逆にこうしたアナウンスを広く出すことによって、いわゆるデータ通信のヘビーユーザーを呼び込まないという効果もあります。楽天モバイルのアクセスポイントは2015年10月から変更されていまして、今後自社のアクセスポイントを運用していくことになる楽天モバイルの真価が問われることになると言えるでしょう。低速において、最初だけ高速になるバースト転送機能もあり、低速に制限されてもスマートフォンでの利用については快適とはいかないまでも、他社と比べれば比較的いい結果を出す可能性は高いです。

一般的な話ですが、大都市の通信が混雑する時間帯のMVNO利用というのは一気にスピードが落ちてしまう事があり、そうしたつながりにくさやスピードの低下を防ぐ方法をどうすればいいか多くのMVNOが模索しているところもあるでしょう。今後契約者を呼び込む流れの中でこうした制限をすることによって、ある程度のスピード保持ができるとしたら、ここで挙げた制限内でスマホ運用ができる人であれば、徐々に満足度は上がっていくはずです。と同時に、ユーザーはこうした制限がかかっていることを正しく認識することによって、何故規制がかかって遅くなったのかしっかり把握できると、不満な点が最少限に抑えられ、自分の使い方を規制の内容に合わせて変えていくような傾向にもなっていくでしょう。

MVNOと速度の問題は常につきまとうもので、どこのMVNOについて見ていく中でも考えなければならないことです。もしこれを書いている時点で高速で安定しているMVNOがあったとしても、その情報を聞きつけたユーザーが退去して押し寄せれば、その状況がずっと続くということはまず考えられません。各MVNOは様々な取り組みをして回線の安定性を確保しようとしているわけですが、そのアプローチはまた様々です。一体どのMVNOが自分の使い方に合うかというのは自分だけにしかわからないのですが、ここで紹介している楽天モバイルに限らず、各MVNOの特徴を比べていく中でどれを選べばいいのかという事を個人個人で考えてもらうしかありません。改めまして多少なりともこのブログが回線選びの参考になれば幸いです。

あと、MVNOを選ぶにあたり、回線に関するサービス以外に価値を見い出す方も少なくないと思います。次回は、楽天モバイルの付加サービスについて紹介させていただきます。




楽天モバイル その1 格安SIMでポイントもたまる仕組み

格安SIMとしての楽天モバイルの用意しているプランについて、最初に紹介してしまいましょう。データSIMの金額が基本で、SMSオプションを付けると月額120円(これ以降の金額も全て税抜き)、音声通話が付いたプランでは月額700円がプラスになります。以下はデータプランの内容ですが、使いたいサービスによって上記金額をプラスしてみれば毎月の基本料がわかります。

・ベーシックプラン 月額525円(低速(最大200kbps)のみ)
・3.1GBプラン 月額900円(高速クーポン利用後は低速)
・5Gプラン 月額1,450円(上に同じ)
・10GBプラン 月額2,260円(上に同じ)

あえて高速クーポンの付かない「ベーシックプラン」を選べば、他社と比べても安い金額でスマホが使えるということもありますが、内容については他社と横並びで可もなく不可もなくという優等生的なラインナップと言えるかも知れません。ただ最初に知っておきたいのが、低速時にはバースト転送機能が働き、ページの読み込みについて最初の部分は高速で繋がるということで、一番安いベーシックプランが意外に侮れないものになっているということです。

さらに、ここで一つのポイントとしてあるのが、楽天モバイルの親会社はその名の通り日本の最大手のショッピングサイトを運営する楽天グループであり、各種サービスを使うと発生する楽天スーパーポイントを共有することができるというのが大きな魅力でもあるのです。

今の日本のポイントサイトには色々ありますが、Yahoo!の推進するTカード、ローソンのPontaとともに誰もが知っているポイントプログラムが楽天スーパーポイントで、インターネットでの買い物をする場合、楽天市場でそのまま使えるというのが大きなアドバンテージになっています。更に最近では大手百貨店やコンビニチェーンでも採用されたりして、様々なシチュエーションで使うことができるようになっています。

この、楽天スーパーポイントを楽天モバイルの利用料金100円で1ポイントゲットできたり、通話SIM契約で楽天市場のポイントが2倍になるなど、利用料金が増えてもポイントで返ってくるというのは実質的な通信料の値引きとなり、決してあなどれない他社と比べてのメリットであると言えるでしょう。また、端末購入時にポイントで還元されるケースも有ります。生活の買い物を楽天スーパーポイントでまとめている方ならまず第一に格安SIMを導入する上での候補にしなければならないMVNOだと思います。

MVNOを決めるのにそんな考えでいいのかという方もいるかも知れませんが、提供する通信内容や端末とのセット販売におけるアフターサービスの展開など、楽天モバイルにはなかなか面白いところがありますので、それは改めて紹介していきたいと思います。