DTI SIM その9 10分以内定額の「おとくコール10」はプレフィックス方式

MVNOにおける通話定額のスタンダードは、それまでの5分以内から10分以内へとシフトしつつあります。多くのMVNOが他社との比較で負けないように、10分以内の通話なら定額の新プランを出してきつつあり、今回紹介するDTI SIMについても例外ではなかったようです。

DTI SIMの新通話オプションは「おとくコール10」という名前で、相手の電話番号の前に「0063」を付けて掛けるプレフィックス方式の電話サービスになります。スマホ用に自動的に4ケタの番号を付けてくれる専用アプリ「おとくコール アプリ」も用意され、月額無料でこのアプリを使って電話をした場合、電話料金がNTT回線で掛ける時の半分という30秒10円で利用できるようになっています。

ここまで書くと他社と同水準にDTI SIMもなったかという感じがしますが、以前のDTI SIMが行なっていた電話かけ放題には大きな特徴がありました。「DTI SIM 電話かけ放題」は5分以内の通話をオプションの定額料金のみで利用できたのですが、その通話時間は5分でした。これだけだと他社と同じですが、この「DTI SIM 電話かけ放題」での通話定額はプレフィックス方式ではなく、専用アプリやプレフィックス番号を相手の番号の前に付けなくても5分以内定額で掛けられたので、それなりにニーズはあったと思います。

ただ残念ですが、この「DTI SIM 電話かけ放題」の新規申込については停止されているとのことです。通話時間は5分以内でも十分なので、ガラケーやガラホにDTM SIMのSIMカードを入れて主に通話用として使いたいと思っていた人にとっては、新たに契約できなくなっているというのは残念です。すでに「DTI SIM 電話かけ放題」を契約して使っている人が、新たに「おとくコール10」や「おとくコール アプリ」を使ったプレフィックス方式の電話サービスを従来のサービスと併用するのは可能なようですが、しばらく併用して、専用アプリからの発信に問題がないようなら、DTI SIMとしては「おとくコール10」の方に移ってほしいというのが本音ではないでしょうか。

今回のDTI SIMの発表で、MVNO全体において通話定額を実現するためには、番号の前に特定の番号を入力してから電話番号を入力する、プレフィックス方式の電話サービスが必須になったということが言えるでしょう。もしガラケー・ガラホなどで専用アプリのインストールが難しく、ハードの設定でいちいちプレフィックス番号を呼び出してから電話するのが手間が掛かって良くないと思う場合は、大手キャリアに移る必要が出てきます。ただ、スマホでアプリからの発信ならば、一度設定をして電話を掛ける前に必ず専用アプリから掛けることが徹底できれば、安くいろんなオプションのプランを選ぶことができます。

実際問題として、DTI SIMではさすがに5分以内の通話定額だけで良ければそのままプレフィックス方式ではないやり方でも提供が可能だと思っていたのかも知れませんが、10分定額を行なうMVNOが増え、楽天モバイルで無制限のオプションが出たり、OCN モバイル ONEで通話料金のトップ3番号への課金を0円にする新たなオプションが出たということで、今後同じようなサービスを提供する場合にはプレフィックス方式を採用しないと無理だと思ったのかも知れません。

すでにプレフィックス方式でない5分定額を楽しんでいる皆さんは、安易に「おとくコール10」に移行する手もありますが、あえて今までのプレフィックス方式でない定額プランを使い続けるという手も有りだと個人的には思います。

今回のDTI SIMの通話オプションのプレフィックス方式化というのは、これからの大手キャリアとMVNOとの間でどんな競争が行なわれてくるのかということも含め、選ぶ方としてはわかりやすくなったということが言えるでしょう。昔のガラケーにSIMを入れて通話専用にするなら大手キャリアの通話定額プランの方が簡単に扱えていいでしょうし、ずっとスマホを使う中で定額が使えればいいと思うなら、結局のところどのアプリから発信するかで変わるだけですので、安くて自分にあったプランのあるMVNOの方が使いやすいと思う方もいるでしょう。

今後はこのページでそうした新プランの共演をMVNO別に紹介することができるようになればうれしいです。

DTI SIM

(追記)

現在DTI SIMの「DTI SIMでんわかけ放題」「でんわ定額」(プレフィックス電話でない5分以内定額オプション)を契約している場合、とりあえずはそのまま使えるのですが、今回新しい情報として入ってきたものがあるのでここで紹介します。

上記のサービスはずっと続くのではなく、2018年8月末でサービスを終了し、以降は通話定額オプションが自動的に解約になるということです。おそらく、DTI SIMの方で負担する通話料が結構な金額になっていたのかもしれません。

契約中のユーザーにとってはまさに寝耳に水という話ではありますが、急にサービス内容が変更されるというのはよくあることなので、納得が行かないなら解約する他ありませんが、もし新しい「おとくコール10」にオプションの変更を希望するなら、それなりにお得なキャンペーンが既契約者対象で行われるようです。

2017年10月25日までに「おとくコール10」に乗り換え申し込みをして乗り換えをすると、オプション料金がDTI SIMを解約するまでずっと税抜500円で利用できるようになるということです。

既存のユーザーはぎりぎりまで今のプレフィックスでない通話オプションを続けるか、早めに他社並の10分以内定額を格安でできるように変更するか考えどころでしょう。


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