ガラケーでMVNOは使えるか? その1 通話は使えてもデータ通信は使えない?

格安SIMという言葉はかなり一般的に使われることが多くなって、スマホを使っている人はもちろん、ガラケーを使っている方の中にも格安SIMやMVNOに興味を持たれる方も少なくないでしょう。スマホについては中に入っているSIMカードを取り替えることで安く通話もデータ通信も使えるようになりますが、ガラケーをそのまま使いたい場合はどうなのでしょうか。この事について説明するのに、まずは日本の携帯電話の独特な進化の内容について理解しておく必要があるでしょう。

日本での携帯電話は自動車の中で使える自動車電話から始まりました。その後、車でも外でも使える「ショルダーフォン」が現れ、その後、肩に背負わなくても良くなった「携帯電話」が登場しました。当時はデータ通信などはなく、その後の端末で電話単体で利用できたのは相手の電話番号に直接メールを送るSMSだけでした。

ただその後、出てきたのが充電用の端子を利用してファクシミリを送ったり、パソコンに接続して簡単なデータ通信ができるセットが出てきましたが、ただでさえ高い通話料がデータ通信をしている間かかるということで、いつでも手軽にできるものではありませんでした。まだ、パソコンを使ってのネット接続が本流だった時代の話です。

そこに出てきたのが携帯電話専用のインターネット接続である「iモード」でした。この仕組みは携帯電話専用の閉じられたインターネット接続の仕組みで、今のガラケーはこの仕組みを使っています。

同じような仕組みはドコモだけでなくau(EZweb)、ソフトバンクモバイル(S!ベーシック)のように携帯電話会社独自のネット接続の仕組みが整備されることになりました。

各々の会社では自前のサービスを前面に押し出しSIMロックもかかったガラケーを販売していたので、auのガラケーでiモードを使うように、他のデータ通信手段を使うことができないようになっています。これはドコモ系列の回線を使っているMVNOのSIMカードをドコモのガラケーに入れた場合でもデータ通信については同じです。ただし、同じドコモから提供された音声SIMをガラケーに入れれば、通話だけはできるようになっています。同様に、auやソフトバンクモバイルでMVNOのSIMカードが有れば、同じ会社のガラケーに入れれば基本的に音声通話はできます。ただし、新しいサービスであるLTEを使ったauのVoLTE対応のガラケーは、VoLTEに対応するSIMカードでないと使えませんのでその点にはご注意下さい。

とにかく、音声通話を除き、ガラケーでメールやウェブブラウザを使ってネット通信ができるのは、ガラケーを販売している携帯会社が行なっている携帯電話専用の通信サービスを使わないとダメなようになってしまっているということをまずはご理解していただきたいと思います。

なぜそんな風になってしまったかと言うと、iモードのワク組みの中でサービスを提供することによって、利用料金を毎月支払う携帯電話料金から取ることができるので、様々な携帯電話専用通信でのみ利用できるサービスがネット課金の中心として一つのビジネスモデルになったことと無関係ではないでしょう。

今のスマホでは無料でYahoo!ニュースを読んだり、LINEの提供するLINEニュースで無料で受けることができますが、iモードなどガラケー専用サービスでは月額いくらというように情報料を取っていたので、いかにiモード対応のサービスを多くの人に使ってもらうかということで様々な業者が参入してきました。これはある意味おいしい利権であるので、長い間こうしたビジネスモデルが続く中、ガラケーは文字通りの「ガラパゴス化」することになってしまったのです。

この状況はスマホが普及するまで続くのですが、今のスマホにもある携帯電話でも使えていたキャリアメールの使えるサービスに月間300円(税抜)の利用料が取られるのはこの頃の名残りでもあります。個人的にはiモードのように一般のインターネットとは違う、幅広いネットサービスも使えないキャリアメールの送受信のためだけなのに(MVNOではこうしたネット使用基本料のようなものは一切ないのに、携帯大手3社では一応この300円がないとスマホでインターネット通信ができないものとして料金が徴収されています)、ガラケーのiモードと同額かかるというのは少々解せないのですが、今でもガラケーでSMSでないキャリアメールおよびデータ通信を行なう場合はMVNOのデータ通信では使えないということをまずは理解しましょう。


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