「mineo」その1 auのMVNO「mineo(マイネオ)」が成立した背景について

現在、MVNO業者として出てきているところは沢山ありますが、そのほとんどがNTTdocomoの回線を借りて提供しているところがほとんどで、今回紹介する「mineo」や「UQ mobile」のように、auの回線を借りてMVNOを行なっている業者は数えるほどしかこれを書いている2016年1月現在にはありません。

その原因としてはそれまで回線自体を借すような事をauがやってこなかったからということと、もう一つそれまでなかなかMVNOとして業務を行なうことが難しかった理由がありました。それが、3G端末について行なわれていたドコモやソフトバンクとは違う独自のauのSIMカード入れ替えについての方針が影響していたように思います。

昔も今もそう状況は変わっていないのですが、過去に携帯電話ショップに未使用の端末を狙った窃盗団が入り、ごっそりと高額なガラケー、スマホが大量に盗難された事件が頻発したことがあります。盗まれた端末はそのままオークションや買い取り店などに流れ、大きな利益を生む存在となっていました。単にSIMカードの入れ替えをしてしまえばすぐ使えてしまう事が売りやすく買いやすい事になったのですが、auだけはSIMを入れ替えるだけでは使えない仕様であることを通していました。

基本的に以前使っていた端末であっても、販売店へ出向き手数料を払って手続きをしないと、今使っている端末以外では正しく動作しない仕様にしていたのがauでした。こうしたことは盗まれた端末を特定するのに役立ちますが、中古販売の活性化を促すという意味ではマイナスでした。ドコモやソフトバンクと同じ値段で売っていたとしても、MVNOの出しているSIMをそのまま入れて使えるか、改めてお金を出して販売店へ行って持ち込んだ端末で使えるようにしてもらう手間がかかるかということを考えれば、あえてauのMVNOを持とうという人はいないでしょう。その風向きが変わったのは、時代の流れとともに3Gから4Gと言われるLTE対応のスマートフォンが出てきたことによります。

新たなLTE対応の端末で使えるSIMカードについて、もう一台のLTE対応の端末があればそのまま入れ替えて使うことができるようになったことで対応端末さえ用意すればMVNOの販売するパッケージに入っているSIMカードをそのまま差せばすぐに使えるようになりました。こうした事情がまだ多くの人に伝わっていなかった時には現在よりもかなり安い価格でauの最新型のスマートフォンが購入できたこともあり、auのMVNOである「mineo」は大いに注目を浴びることになったのです。

そうは言っても、まだMVNOの世界でauのMVNOがあるという事を知らない人も少なくなく、中古ショップでも専門でやっていないショップなどではドコモのスマートフォンと比べてauのはるかに新しいスマートフォンの値付けが同じだったり、安く出ていることもあるかも知れません。また、利用者の絶対数が少ないということは、利用者集中によるスピード低下が起こりにくくなる傾向も考えられます。「mineo」ではドコモ回線を借りたドコモプランもありますが、ここでは主にauプランについて紹介していきます。

これから細かい内容を紹介する前に、一つ注意しておきたいことがあります。ここまで説明してきたように、auのMVNOが成立するようになったのは4GであるLTE対応の端末が流通してきたことによるのですが、3Gに関する仕様は変わっていないためMVNOでauの回線を使う場合はドコモのように3Gしか使えないエリアでは通信ができず、LTE通信のみの利用になってしまいます。これは、元々のauの仕様上の事ですので山の中で使えないこともあることを十分理解した上で利用するようにしましょう。




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