NifMo その1 大手プロバイダ NiftyのMVNOサービスはIP電話定額サービスがキモ

日本のパソコン通信を黎明期から支えてきた大手プロバイダとしてその一翼を担ってきたのが、以前紹介した「PC-VAN」から変わった「BIGLOBE」、「日経MIX」や「アサヒネット」など多くの事業者がありましたが、会員数はともかく会員同士の交流において独特の存在感を持っていたのが「Nifty」でした。

「Nifty」に多くの会員が集まったのは、そこに集う会員は同じ趣味を持つ人が集まった「フォーラム」という多くの電子掲示板のある仮想空間を持ち、時にはネット上に留まらず、仲間うちで集まって楽しむ「オフラインミーティング」も活発に行なわれていました。

今ではブログやSNSのみで知り合いになり、そこで出会った人との間で多くの問題が起こるようになったことでこのような機会というのはそれほど活発ではありませんが、当時はそうした危険性もわかっていなかった時代であったということと、各「フォーラム」には「Nifty」がお金を出して電子掲示板を管理し、オフラインミーティングについても仕切る「シスオペ」なる責任者がいて、いざという時の責任は誰が取るのかという事について、しっかりとしたものがありました。

さらに、今のインターネットと違って発言する際には匿名やニックネームで発言はできていたものの、「Nifty」に入会する際には本名など個人情報の登録が必要で、その発言は会員以外には見られない閉じられたサービスだったので、ストーカーまがいのことをしたり、暴言を繰り返すような活動をした会員は、シスオペ権限によって退室や退会させることができるため、多くの交流が「Nifty」を通じて行なわれてきたのでした。

それが、インターネットの普及によって会員内で閉じられたコミュニティよりさらに広く誰とでも交流できる現在のような形へとシフトしていく中で、「Nifty」自体も変わっていきました。ただ、様々な方法によるインターネットプロバイダというスタンスは変わらないので、格安SIMを扱う「NifMo」に入る場合、プロバイダの「Nifty」に入ることになります。この辺は「BIGLOBE」と同じで、既にプロバイダとしての「Nifty」に入っていれば通常の料金から200円(以降の料金表示は全て税別の価格になります)引きの価格で利用できます。

他社にはないプランとしては、データ通信プラン高速クーポン3GBタイプ(月900円)に音声通話対応のプラン(700円)を付け、さらに「NifMoでんわ」に加入することでIP電話から(専用アプリ利用)の固定・携帯電話への通話料をどれだけ掛けても定額にしてしまうという特徴があります。「国内でんわかけ放題プラン」は1,300円(合計2,900円)で、特定の海外へも定額となる「国内+海外かけ放題プラン」だと2,700円(合計4,300円)をプラスするとかけ放題が実現しますが、一通話最大90分までという制限もあります。これは、つなぎ放題の通話方法を悪用し、盗聴器のように長時間繋ぎっぱなしにしてスマホを使う輩を排除するためのもので、90分話し続けると強制切断されますが、再ひつなげばその分も料金はかかりません。相手と長電話する場合は、その点について最初にことわっておくべきでしょう。

ただ、この「NifMoでんわ」というのは、IP電話の仕組みを利用した電話なので、通話品質が固定電話や携帯電話と比べて悪いだけでなく、多くの場合電話通知ができず「非通知」「通知不可能」という表示が相手電話に表示されるので、この事を知らないと相手に電話を取ってもらえない可能性が高いです。その問題を解決するために「Nifty」が出してきた解決策が、自分の電話番号と「NifMoでんわ」を使って電話を掛けた事をSMSを使ってアプリが自動送信する仕組みです。これで、不明な電話の発信元を相手に知らせることができますので、先方に出てもらいやすくなります。ただし、SMSは送信1通ごとに別料金がかかりますので、通話の回数が多くなる場合にはその分ダイレクトメッセージ送信料(国内は一通3円)がかかりますのでご注意を。

繰り返しになりますが、発信する際の音質などはデータ通信用のインターネット回線を使ったIP電話の品質で、さらに通話をモバイル環境で行なうと3分で1.5MBの高速クーポンを消費しますので、3GBの高速クーポンをほとんど電話で使い切ってしまう恐れもあります。そういう意味では、Wi-Fiが使える所に多くいるような場合でないと通話無制限のメリットを生かし切れないような感じでもあります。

そういう意味では、契約者が使えるWi-Fiサービス「NifMo コネクト」というソフトバンクが行なっているBBモバイルポイント (SSID: mobilepoint / mobilepoint1 / mobilepoint2 が使えます)があるので、自分の行動範囲にこのアクセスポイントがあるようならそちらからも利用すると高速クーポンを消費せずに通話できるようになります。その際には必ず専用アプリからの接続が必要になるようですので、通話用アプリとセットで用意することをお忘れなく。

NifMo


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