楽天モバイル その7 新料金プランは低速1Mbpsという「スーパーホーダイ」

今までは主にプレフィックス番号を電話番号の前に付けて通話するタイプの「楽天でんわ」で5分定額や時間無制限定額という他のMVNOに先んじて出してきたのが「楽天モバイル」という印象があります。その楽天もばいるで、かなり思い切った新プラン「スーパーホーダイ」の運用が2017年9月1日から始まるというプレスリリースがありました。そこで、ここではその内容について詳しく見ていくことにします。

このプランの特徴は、他のMVNOでも行なっているように、データ通信だけで契約できるのではなく、音声通話とのセット契約が基本で、さらに通常の楽天モバイルの契約では必要な人がオプション料金を払って加入していた「楽天でんわ」通話5分以内無料という内容が最初から付いています。ですから、データだけの契約でいい人や、こちらからほとんど掛けることがないので無料通話はいらないという方にとっては余分なオプションが付くということになりますのでご注意下さい。

この「スーパーホーダイ」には3つのプランがあり、毎月の料金の違いはそのまま高速料金の容量の違いとなっています。具体的に言うと以下の3つのプランです。

・プランS(高速クーポン2GB)2,980円/月

・プランM(高速クーポン6GB)3,980円/月

・プランL(高速クーポン14GB)5,980円/月

ただし、加入してから12ヶ月間1,000円割引になる条件として楽天会員に加入することがあり、楽天への加入は無料でできますので、楽天モバイル自体は12ヶ月間は最安1,980円ということをクローズアップするかも知れませんが、基本料金はあくまで上記の価格になります。

また、高速クーポンについては当月に全て使い切れなかった場合には翌月までの繰り越しが可能です。どのプランがいいのか考える場合には毎月どのくらいデータ通信を使うかによって変わってくると思いますが、楽天モバイルの「スーパーホーダイ」ではそれなりにデータ通信を使う方が高速クーポンが一番少ない「プランS」を選択したとしてもそれなりに十分使えるものになる可能性があります。それが、高速クーポンを使い切った後でも「通信速度最大1Mbps使い放題」という謳い文句なのです。

普通、高速クーポンを使い切った場合、低速と言われる速度制限が行なわれ、その通信速度は最大で200kbpsになってしまうことがほとんどです。大手キャリアの低速制限は128kbpsと言われていますのでそれよりは速いですがそれほどの違いはなく、高速クーポンを使って動画や写真、地図などを使っていた時と比べると表示が待たされたり動画などは全く見られなくなったりします。

ただし、画面を小さくしたり画質を落としたりすれば、YouTubeの動画なら最大200kbpsの低速でも何とか見られたりすることはありますが、当然画質は荒くなります。他のMVNOの中で様々な動画サービスも実用的に使えると評判のBiglobeの「エンタメフリーオプション」で対応するサービスを利用する際のスピードは公式サイトにタブレット端末ではうまく再生されない可能性があると書かれていることから、スマホに最適な360p~480p(普通画質)が問題なく見られるスピードが出ていると考えられます。このスピードが楽天モバイルが低速制限時の最大としている「1Mbps」だというのです。

さらに、上記「エンタメフリーオプション」には対応していない動画サービスもありますが、楽天モバイルはどのインターネットサービスを使ってもスピードは変わりませんし、テザリングでも普通に使えるようになると思うので応用範囲は広いと言えます。
ただ、こういった「高速通信を安く使える」という謳い文句にユーザーは何回も騙されてきたということも忘れてはいけません。まず公式ページの低速制限についての注釈として、このように書かれていますので、その内容をまずは確認しましょう。

(ここから引用)

通信が混み合う時間帯(12:00~13:00、18:00~19:00)は最大300kbpsとなります。通信速度はベストエフォート(規格上の最大速度)であり、実行速度として保証するものではありません。通信環境や混雑状況により通信速度が変化する可能性があります。

(引用ここまで)

お昼と夕方には1Mbpsから7割スピードがダウンする最大300kbpsに制限されるということなので、この時間によくデータ通信を使うという方は注意が必要です。それだけでなく、上記内容には、他のユーザーが集中して使う他の時間であっても電波の状態や混雑具合によって一気にスピードが落ちる可能性についても書いています。

この点については、実際のところサービスが始まって数ヶ月観察してみて、1Mbpsとまでは行かないものの常に500kbps以上を指定時間以外にはキープできるのか、そうでなく場所や時間によっては一気にスピードの低下が起こるのかという事については実際に加入して使ってみないとわかりません。

一時期にはモバイル通信でも実用的なスピードで無制限に高速通信を使えるとうたっていたMVNOの「無制限高速プラン」がのきなみその限界を早い時期に露呈したことは記憶に新しいので、こういった事情を十分理解した上で加入するのをおすすめします。さらに、その辺の事情ともからんできますが、加入時にもらえるポイント目当てに長期契約をするかしないかというのも問題になってくるでしょう。

基本は楽天会員だと千円引きで使える1年契約がいいでしょうが、楽天モバイルでは2年契約だと1万円割引、3年契約なら2万円割引と楽天モバイルが用意した端末が実質無料でもらえてしまうことをクローズアップしています。もちろん、低速時のスピードが2年・3年後も変わらないならこうした長期契約もいいのですが、実際のスピードが思ったほどではなく、他のMVNOのプランの方がかえってスピードが出るような状況になった場合、契約解除料を払ってまで解約するかということも考えなければなりません。ちなみに、契約内容別の解除料は以下の通りになっています。

・最低利用期間12ヶ月の場合 12ヶ月まで9,800円 それ以降0円

・最低利用期間24ヶ月の場合 12ヶ月まで19,800円 24ヶ月まで9,800円 それ以降0円

・最低利用期間36ヶ月の場合 12ヶ月まで29,800円 24ヶ月まで19,800円 36ヶ月まで9,800円

もし時間帯や場所(大都市など)での速度低化も止むなしと思っているなら3年契約もありでしょうが、基本的にはポイント付与などはなくなりますが、12ヶ月使ってみてその後で他にめぼしいプランが出ていなければそのまま続けるという感じで加入するのがいいのではないでしょうか。

また、楽天モバイルに加入するタイミングとして、サービス開始の9月1日にこだわらなければ、端末との同時購入で2年や3年契約をしなくても端末代がディスカウントされるキャンペーンが行なわれる可能性があります。楽天モバイルの端末購入というのが、他のキャリアで同じ端末を購入するよりも更に安く購入できる場合がありますので、ここをお読みの皆さんには、まずは自分が欲しいと思っているスマホの端末がキャンペーンで安くなる時期まで待ち、その間に「スーパーホーダイ」の低速時のスピードで安定して動画視聴やアプリダウンロードができるかどうか、サービス開始後の口コミや状況を見ながら決めるのが個人的なおすすめになるかと思います。




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